Macのアプリ間で画像をペーストする方法(うまくいかないときの対処法も)

Macのアプリ間で画像をペーストする方法(うまくいかないときの対処法も)

Numbersで作ったグラフをコピーしてSlackに切り替え、⌘Vを押したのに何も起きない。あるいは、画像ではなくファイル名が貼り付けられた。macOSの画像ペーストはほぼ毎回うまくいきますが、失敗するケースの原因は、たいてい「クリップボードに何を入れたか」の一点に行き着きます。

結論から

Macのアプリ間で画像をペーストするには、⌘Cでコピー(ブラウザではControlキーを押しながらクリックして「画像をコピー」)し、貼り付け先をクリックして⌘Vを押します。スクリーンショットなら、ショートカットにControlを加える(例:⌘⌃⇧4)ことでファイルを作らずに済みます。ペーストに失敗するときは、クリップボードに入っているのが画像データではなく、ファイルやリンクである可能性が高いです。

基本のやり方:コピー、切り替え、ペースト

  1. 画像をコピーする。プレビューでは⌘Aのあと⌘Cで画像全体をコピーできます。先に範囲を選択しておけば、その部分だけをコピーできます。Safari、Chromeなど主要なブラウザでは、画像をControlキーを押しながらクリックして「画像をコピー」を選びます。「写真」アプリでは、写真を選択して⌘Cを押します。
  2. アプリを切り替える。⌘Tabでも、別のウインドウをクリックしてもかまいません。
  3. 画像を置きたい場所をクリックする。テキストフィールド、書類の本文、キャンバス、メッセージ入力欄などは画像を受け付けます。一方、1行だけのプレーンテキスト欄は、基本的に受け付けません。
  4. ペーストする。⌘V、またはメニューバーの「編集」→「ペースト」です。

スクリーンショットをクリップボードに直接コピーするには?

macOSは、デフォルトではスクリーンショットをファイルとして保存します。通常のショートカットにControlを加えると、保存せずにクリップボードへ送れます。

やりたいことショートカット
選択範囲をクリップボードへ⌘⌃⇧4
画面全体をクリップボードへ⌘⌃⇧3
ウインドウをクリップボードへ⌘⌃⇧4のあとスペース、続けてウインドウをクリック
そのつど保存先を選ぶ⌘⇧5 →「オプション」→「保存先:クリップボード」

ファイルが作られず、デスクトップを片付ける手間もないため、アプリ間で画像を受け渡すにはこれがいちばん手早い方法です。

ペーストするとファイルやリンクが入ったり、何も起きなかったりするのはなぜ?

macOSのクリップボードに入っているのは、「画像」そのものではありません。コピーしたものの表現形式(representation)が、PNG、TIFF、PDF、ファイル参照、プレーンテキストなど、1つ以上まとめて入っています。貼り付け先のアプリはそのリストを順に見て、自分が理解できる最初の形式を採用します。どれも理解できなければ、ペーストしても何も起きません。思いがけない挙動の多くは、これで説明がつきます。

症状考えられる原因対処法
ファイル名が貼り付けられる、または何も起きないFinderでファイルをコピーしたため、クリップボードにはピクセルではなくファイル参照が入っている。ファイルをプレビューで開いてそこからコピーするか、添付ファイルを受け付けるアプリ(メール、メッセージ)に貼り付ける。
URLが貼り付けられるブラウザで「画像のアドレスをコピー」や「リンクをコピー」を使った。代わりに「画像をコピー」を使う。
1行入力欄では何も起きないその入力欄はテキストしか受け付けない。メッセージ本文や書類のキャンバスに貼り付けるか、画像をファイルとして添付する。
透過背景が白や黒になる貼り付け先が透過を持たない形式を選んだか、元画像がJPEGだった。PNGから始め、貼り付け先アプリの挙動を簡単なテストで確認する。
貼り付けた画像がぼやけるWebページ上の低解像度プレビューやサムネイルをコピーした。先にフルサイズの画像を開いてからコピーする。
あるアプリには貼れるのに、別のアプリには貼れない2つのアプリがクリップボードから受け付ける形式が異なる。プレビューの「ファイル」→「クリップボードから新規作成」に貼り付けてみて、クリップボードに本当に画像が入っているかを確認する。

ヒント:プレビューの「ファイル」→「クリップボードから新規作成」(⌘N)は、いちばん手軽な切り分け方法です。新しい画像ウインドウが開けば、クリップボードには画像データがあり、問題は貼り付け先側にあります。グレーアウトしていれば、クリップボードには画像がそもそも入っていません。

アプリの種類別:こんなときはこうする

ブラウザからデザインアプリや書類アプリへ

コンテキストメニューの「画像をコピー」を使います。サイトによっては、スクリプトやcanvas要素で画像を表示していて、コンテキストメニューが無効になっていることがあります。その場合は、該当範囲のスクリーンショット(⌘⌃⇧4)で代用できますが、元の解像度は失われます。

Finderから別のアプリへ

Finderでファイルをコピーする操作と、画像の中身をコピーする操作は別物です。Finderでコピーした画像ファイルをメールやメッセージに貼り付けると、添付されます。テキストエディタに貼り付けると、ファイルパスが入るか、何も起きないのが普通です。貼り付け先がキャンバス上のピクセルを期待している場合は、ファイルを開いて、ビューアからコピーし直してください。

Mac同士、またはiPhoneからMacへ

ユニバーサルクリップボードを使うと、同じApple IDにサインインし、Wi-FiとBluetoothがオンで、Handoffが有効な状態であれば、Apple製デバイス間で画像が自動的に受け渡されます。片方でコピーしたら、あまり間を空けずにもう片方でペーストしてください。大きな画像は転送に少し時間がかかるため、最初のペーストで「何も起きない」ように見えても、単に待っているだけの場合があります。

ターミナルとコードエディタ

ターミナルは画像のピクセルを受け取れません。受け取っても、ターミナルにできることがないからです。画像を受け付けるエディタやチャットツールもありますが、挙動はアプリによってまちまちなので、ワークフローに組み込む前に必ず試してください。

画像を失わずにペーストする:クリップボード履歴を使う

標準のクリップボードには、構造上の制約があります。保持できるのは1項目だけで、別のものをコピーすると、先にコピーしたスクリーンショットは消えてしまいます。バグ報告にスクリーンショットを貼り、次にスライドにロゴを貼り、また元に戻る、というように画像のペーストを頻繁に行う人にとって、この制約は確実に時間を奪います。

クリップボードマネージャを使えば、この問題は解決します。Maccyは、macOS向けの無料でオープンソースのローカルファーストなクリップボードマネージャで、検索できる履歴をクラウドサービスではなくMac上に保存します。画像の保存を有効にしておけば、コピーした画像も履歴に残るので、スクリーンショットを3枚続けてコピーしてから、必要な順番で貼り付けることもできます。

  1. Maccyをインストールし、macOSが求める権限を許可します。自動ペーストには「アクセシビリティ」の権限が必要です。
  2. Maccy →「設定」を開き、保存オプションで、保存対象のコンテンツタイプに「画像」が含まれていることを確認します。
  3. いつもどおり画像をコピーします。Maccyのグローバルショートカット(デフォルトは⇧⌘C)を押すと、履歴が開きます。
  4. リストから画像を選び、作業中のアプリにペーストします。

正直にお伝えしておきたい注意点が2つあります。1つめは、画像の履歴はテキストよりもディスク容量とメモリを消費することです。高解像度のスクリーンショットを大量にコピーする場合は、履歴サイズの設定に注意してください。2つめは、機密性のあるスクリーンショットをコピーすると、消去するまで履歴に残り続けることです。Maccy appでは、個別のエントリを削除したり、履歴をすべて消去したりできます。すべてローカルに保存されるため、データがMacの外に出ることはありません。

macOS標準のクリップボード履歴はどうなの?

最近のmacOSでは、Spotlight内にクリップボード履歴が追加されています。それで足りるなら、それで十分です。ただ、検索、ピン留め、アプリごとの無視ルール、何をどれだけの期間保存するかの制御といった点では、専用のマネージャのほうが優れていることが多いです。

ペーストに失敗したときの簡単チェックリスト

  • リンクやアドレスではなく、画像そのものをコピーしましたか?
  • Finderから持ってきたファイルは、コピーする前に開きましたか?
  • プレビューの「クリップボードから新規作成」で画像は表示されますか?
  • 貼り付け先の入力欄は、画像を受け付けるものですか?
  • iPhoneからMacへの場合、Handoff、Wi-Fi、Bluetooth、Apple IDはすべて揃っていますか?
  • コピーとペーストの間に、別のものでクリップボードが上書きされていませんか?

よくある質問

Macで画像をコピー&ペーストするには?

画像を選択するか開いて⌘Cを押し、貼り付け先のアプリをクリックして⌘Vを押します。ブラウザの場合は、画像をControlキーを押しながらクリックして「画像をコピー」を選んでください。

画像が別のアプリにペーストできないのはなぜ?

多くの場合、クリップボードに入っているのが画像データではなくファイル参照やリンクであるか、貼り付け先の入力欄がテキストしか受け付けないことが原因です。画像ビューアからコピーするか「画像をコピー」を使い、リッチコンテンツを受け付ける入力欄に貼り付けてください。

iPhoneからMacに画像をペーストできますか?

はい、ユニバーサルクリップボードを使えば可能です。両方のデバイスで同じApple IDにサインインし、Wi-FiとBluetoothをオンにして、Handoffを有効にしておく必要があります。

macOSはコピーした画像の履歴を保存してくれますか?

従来のクリップボードには、最新の1項目しか保持されません。Maccy macのようなクリップボードマネージャなら、検索できるローカル履歴を残せます。画像の保存を有効にすれば、画像も含まれます。

まとめ

クリップボードが運んでいるのは「画像」ではなく「形式」だと理解すれば、macOSの画像ペーストは安定して使えます。リンクやファイル参照ではなくピクセルをコピーすること、スクリーンショットのショートカットにControlを加えてファイルを作らずに済ませること、調子が悪いときはプレビューで確認すること。この3点が基本です。前にコピーした画像を上書きしてしまい、スクリーンショットを撮り直す羽目になっているなら、ローカルのクリップボード履歴が手軽な解決策になります。中身が気になる方は、